【とある同人声優の体験談】やりたい役がない!?それならサークルを作っちゃえ!!~後編~
こんにちは、管理人「りーに」です。
「【とある同人声優の体験談】やりたい役がない!?それならサークルを作っちゃえ!!」の最終章、後編です!
前編、中編はこちら
前回まで、同人声優としてやりたい役がなければサークルを作ちゃえば良いよ!!というお話しをしていました。
今回は声優志望の人にオススメのサークル活動のやり方をご紹介します。
このページで分かること
声優志望の人は同人活動は控えたほうが良いと思うけど・・・
前回の続き(前回からのコピペ)
以前、「声優志望が絶対に同人声優をやってはいけない4つの理由」という記事を書きました。
同人活動は楽しすぎるから、声優の活動の邪魔になってしまうのでは?
というのが本心です。
しかし!!
ここまで記事を読んだあなたはサークル活動をやりたくなっていますよね?
そんなあなたに!!
- 声優としての練習にもなる。
- 時間をあまり取られずに済む。
- 同人活動の美味しいところは楽しめる。
という夢のようなやり方をお伝えします!!
それは・・・
エチュード(即興劇)で音声作品を作ってみよう!
です!!
声優志望の人がどうしても同人活動をしたくなったら!!
エチュード(即興劇)とは
まず、エチュード(即興劇)って何?というお話です。
即興劇の全ての形式において、役者は会話や動作をその場で創作する。本質的に予測不能であり、予期し得ない様々な事件が起きる為に、即興劇は自然と喜劇風になる。情緒に溢れる感動的なシーンや、物語とは言わないような芸術的なシーンも、即興で演じることが可能である。
即興はまた、役者のトレーニングのツールとしても有用である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%B3%E8%88%88%E5%8A%87
Wikipediaではこのように説明されています。
その時々によって、色々な定義・やり方があるとは思いますが、ここでは
- シチュエーション、キャラクターだけ決めておく。
- 話題のきっかけだけ決めておく。
- あとは何を話してもOK!
- 止めるまでずっと役のままで居続ける。
- 失敗しても言葉が出てこなくてもストップしない。とにかくやり続ける。
としたいと思います。
「エチュードを音声作品に」とは
エチュードの練習しているところを録音して、それを作品として売ってみよう!!
ということです。
そんな練習風景の録音、売れるのかって?
大丈夫ですよー!!
そんな、不確かなこと言いませんよ?
言ったでしょう?これは【体験談】なのです!!
ちゃんとその役で居続ければ、きちんとした作品になります。
舞台・演劇のエチュードだって公演があります。
それなら、声優のエチュードだって音声作品になるはずでしょう?
というわけで!
これから
エチュードを音声作品にするメリット&デメリット
エチュードを音声作品にするために必要なこと
をお伝えします!
決して「手抜きで同人音声作品を作る方法」ではないですよ!
役者の立場からしたら、むしろ難易度が上がります。
でも、文字を追わない演技をすることは
とても意味があると思うのです。
エチュードを音声作品にするメリット
台本を書く時間をかけなくていい
台本を作るのはとても時間がかかります。
それが省略できるのは、とてつもないメリットです。
台本を作らなくて良いとは言っても、シチュエーション、キャラクターの性格、どのような話題から始めるかなど、考えなければいけないことは多くあります。
でも、一つ一つのセリフを考える手が減る分、
時間の短縮になります。
編集にかかる時間も少なめ
これは人&内容によりますかね・・・?
私のやっている作品作りの場合、効果音も同時録音です。
たとえば、わざと本をパラパラめくる音を入れたり、足音を入れたり。
なので台本の通りに演じて後から効果音を録音する手間がない分、編集は楽だなーと。
私がエチュードで作る作品は「のんびり過ごす休日」とか「夜の寝る前」とか、まったり系のシチュエーションが多いです。
台本のセリフを読んでいるだけでは作りにくい 空気感 が売りになっているんじゃないかと思ってます!
台本に書かれたセリフを読むのとは違った練習が出来る
台本を手に持ち練習していると、つい、言い方に意識が行っていませんか?
でも、本来の演技って違うはず!!
もっと心から言葉が出てくるような・・・。
考えるな、感じろ!!!!! って感じですよね?
エチュードは台本を持って演じるのとは違う
演技の本当の楽しさ(難しさ)
を感じさせてくれます。
そのキャラクターが生きているからこその 生きたセリフ の練習になるはずです。
エチュードを音声作品にするデメリット
演じる側は台本を読むより格段に難しい(と管理人は思う)
エチュードを音声作品にするために大変なのは、
- とっさにセリフが出てこない
- 想像していたよりストーリーが面白くなかった
- 想像していたストーリーと違う方向に進んでしまった
(一人で演じているはずなのにあるんですよ、こういうこと) - 会話の途中でノイズが入ってしまってて、編集のときに大慌て
という感じでしょうか。
エチュードはその場で台本を考え、盛り上がりを考え、キャラクターから素に戻らず
ずっと存在し続けるってことですからね。
そりゃ、難しいに決まってますよね。
私もしょっちゅう録音一時停止をして考え込んでいます。
やらなければいけないことがたくさんあり、すぐ出来るようになるかは人それぞれ
というのがデメリットだと思います。
その場でセリフを生み出して演技をするエチュードは
得意・不得意はあるかもしれませんね。
エチュードを音声作品に!!やり方を見てみよう
これから実際にどのようにエチュードの音声作品を作っていくか、例をあげながら見ていきましょう!
シチュエーション&キャラクターを考える
今回は例として「昔、付き合っていた恋人と会うことになった」というシチュエーションをテーマに演じるとします。
「シチュエーションを考える」というのはこれで終わりではありません。
シチュエーションの大枠が決まると色々と考えることが出てきます。
- 自分&相手の属性(年齢、経歴など)は?
- どこで待ち合わせする?→そもそも待ち合わせのシーン必要?
- 二人が話す場所は?→待ち合わせ場所から移動する?
- どんなことを話そう?
- 相手はどんなことを言う?
- 二人はどんなお付き合いをしていた?
- 別れた理由は?
- 相手から言われて嬉しいこと&嫌なことは?→エチュードの中に入れ込むとドラマが出来る。
- 付き合っていたときの一番の思い出は?→思い出話が出来る。
- 現時点で相手に対してどう思っている?
と、最低限でもこれくらいは考えておく必要があると思います。
作品の時間によっては、もっともっとシチュエーション&キャラクターの深掘りが必要です。
「エチュードをやる前にどれくらいシチュエーションを考えておかなければいけないのか」という考えは、そのまま「芝居をする前に考えておかなければいけないこと」にもつながると思うんです。
台本があるときはセリフから想像したりしますが、エチュードはまっさら何もないところから考えるので、楽しくもあり、難しくもある作業ですね。
シチュエーションに必要な効果音を出す小道具を用意する
効果音は別録り(音声とは別に録音すること)しても良いのですが、
シーンによっては効果音も一緒に録った方がリアルな感じがすることがあります。
私の場合、効果音は一緒に録ることが多く、
効果音用の小道具とマイクとの距離、小道具を触っているときの間、その他諸々のことを考えると一緒に録った方が私は結果的に良いものが出来る気がします。
演じる方も小道具があった方が演じやすいですしね。
これも台本を持って演じていると分からない感覚を学ぶいい機会だと思います!
さぁ、収録をしよう!!
声優としてのメインイベント、収録です!!
収録中、気を付けるポイントとしては
- 失敗しても、その都度録音を止めない。
→録音を止めて考え込むことが多いなら、一度、収録の前に「シチュエーション&キャラクター」を考え直してみると良いと思います。 - 予想していたことと違うことを言っちゃったときも、やり続けてみる。
→びっくりするくらい変な方向に話が行っちゃうのもエチュードの醍醐味!! - 間を怖がらない。
→これはエチュードに限らずですね。
あとは好きなように演じてみてください!
何事もやってみることが大切!!
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台本がある場合と同じなので、
↓こちらをご覧ください!!
さいごに
いかがでしょうか。
同人活動のイメージ、つきましたか?
同人活動、絶対に楽しいです!!
活動を始めたい人がいらっしゃったら絶対応援します!!
でも、時間は有限なので、はまりすぎには注意・・・。
声優を目指している方は
自分のやらなきゃいけないことと相談しながらチャレンジしてみてくださいね!!
時間をかけた分、得られるものも多いはずです!!